豊かな老後を送るために必要な不労所得の額は?
貯金と不労所得ではこんなに違う
その他の生活費は?
子供にかかる費用以外の他の費用は以下のように考えられます。
家賃または住宅ローンが8万円から14万円ほどでしょうか。
夫婦の食費4万、光熱費2人分2万円、通信費2人分で1万円、その他支出で3万から4万円(交通費、特別な支出など)として合計18万から25万くらいですね。
子供が独立して夫婦2人であれば毎月これくらいの生活費になります。
子供の生活費や学費が加わると2人分では20万は下らないでしょう。
子供が大学生であれば毎月50万あれば足りるでしょうか。
ただしこれは給料から健康保険や税金、年金保険料などが引かれていますので、ラットレースを抜けだすときにはこの分を別途支払うことになります。
子供の学費まで不労所得から出そうとすると少なくとも毎月50万円以上必要ですが、夫婦2人であれば30万円で足ります。
住宅ローンが終われば更に10万円前後少なくて済みます。
年金は計算に入れるか?
年金はあてにしないという方がいます。確かにあてにしないように考えることが安全ですが、どんなに少なくなろうとも年金が1円ももらえなくなるということはありません。(これは別の機会に説明します)
標準的なモデルケースとして、40年厚生年金を支払った夫と専業主婦の妻がもらえる年金額はざっと計算して毎月約22万円です。
今、40代の団塊ジュニアの皆さんが年金を受け取るころには2割くらい支給額が減ると言われていますが、そのまま当てはめると夫婦で毎月18万円の年金を受け取ることになります。
そうすると住宅ローンを払い終わった夫婦であれば、毎月10万円前後の不労所得があればゆとりをもった生活をすることができることになります。
ここで注意しなければならないのは、年金の受給開始年齢が今後70歳まで引き上げられる可能性が高いことです。
それまでに不労所得がなければ、仕事を失ってから年金を受給できるようになるまでの生活費は貯金を食いつぶさなければならなくなるということです。
仮に不労所得が全くなかった場合、住宅ローンが終わったとしても20万円ほどは生活費が必要ですので、年金を受給できるまで毎月20万円ずつ貯金を食いつぶすことになります。
その期間が5年であれば1,200万円必要です。
実際にはアルバイトでもなんでもして、まったくの無収入とはならないとしても貯金だけではあっという間にキャッシュフローが悪くなっていきます。
毎月10万円でも不労所得があれば貯金を減らす額は半分の600万円で済みます。
20万円あれば貯金は1200万円残ったまま年金受給を迎えられます。
もし30万円の不労所得があれば年金開始には貯金が1800万円あることになります。
今のうちから貯金だけではなく資産を買うことが明るい未来を作ります。
不労所得の目標をどこに持っていくか
若いうちから不労所得を作っていって、少しでも早いうちにリタイアするというのは多くの人の目指すところだと思います。
私もそうです。目標はできるだけ早い段階でのハッピーリタイアですから。
しかし、今回の試算をご覧いただいたように子供を大学まで出すうえで、その学費まで払おうとすると毎月最低でも50万円以上の不労所得がなければなりません。
もしも夫婦2人だけになった頃に不労所得だけで生活するので良ければ20万円でも可能な場合があります。
今の内から資産形成に励んで不労所得で生活だけは最低限できるように計画していけば、年金は全額お小遣いという考え方も成り立ちます。
仮に毎月の支給額が18万円ほどだったとしても、これがすべてお小遣いだということであれば悠悠自適な生活は送れます。
私は今の内から資産を増やし不労所得を増やすことで、ほとんどの人が豊かな老後を送ることができると考えています。
だからこそお金のことを今の内から勉強してほしいと思っています。