リボ払いと分割払いってどっちが得なの?そもそも違いは何?
リボ払いと分割払いの違いって何?
よくクレジットカードのCMで
「今月はピンチだから!リボ払いならお支払いが毎月一定で楽々ご返済」
なんて感じに宣伝されているリボ払い。
使っている方はいますか?
そもそもクレジットカード使うの嫌い!という人からすると手数料を払って、買ったものよりたくさんのお金を払うのが嫌だとか、思わず使いすぎちゃったりするのが嫌なので、リボ払いをしない人も多いのではないかと思います。
その反面、面白いもので一定数の人はリボ払いは便利だから使っている人も実は一定数います。
従業員数が100名を超えてくるような会社になると、カード会社が年会費を負担してくれてゴールドカードを全従業員に配布されたりします。
年会費を払う必要がないのでタダでゴールドカードが持てるので従業員は大喜びです。
ゴールドカードを持っていると海外旅行の保険なども自動付帯になりますし、空港のラウンジを無料で使えます。
最近ではそれほどではなくなりましたが、ゴールドカードを持っているとなんだかステイタスが上がったような小っちゃい優越感も・・・
カード会社はなぜ年会費を無料にしてまでカードを持たせてくれるのでしょう?
実は一定の確率でリボ払いをする人がいるからなんだそうです。
初めてこの話を聞いたとき、
「えーっ!リボ払いなんかしている人いるの!?」
と思いましたが、一緒に話を聞いていた同僚が一言
「俺、いつもリボ払い使ってるよ」
と、さらりと言ってのけたのにびっくりしたことを覚えています。こういう人がいるので年会費をタダにしてもリボ払いから得られる手数料でおつりがくるというカラクリなのです。
リボ払い
リボ払いとはリボルビング(revolving)の略で回転するという意味があります。回転ドアのことをRevolving doorというんですね。
リボ払いには毎回一定額の支払いになるよう自分でいくら払うかを決めることができます。
例えば使った額が10万円でも毎月1万円ずつの支払いにしようという感じです。
この時、毎月支払う金額を3万円だったり、5万円だったり決めることができるわけです。リボ払いをすると基本的には1ヶ月の間に使った額全体がリボ払いの対象となります。
当然リボ払いには手数料がかかってきます。その額は年利にして15%。けっこうガッツリ取られます(笑)。
10万円なら最初の1万円を払った残りの9万円に対して15%の13500円。
これを365日で割った36.98円の1ヵ月分、30日なら1109円ほどが上乗せされた金額を払うわけです。
分割払い
リボ払いの仕組みはわかった。じゃあ、分割払いはリボ払いとどう違うの?
ということで、分割払いの仕組みをご説明します。
分割払いは商品を買った支払いの時に分割払いにするかどうかを個々に選択できます。
支払い回数は2回から3回、5回と自分の好きな回数を選べ、普通は24回まで、カード会社によっては36回まで選ぶことができます。
手数料は2回払いまでは無料です。
なので、ピンチだら2回に分けて買うという選択であれば、積極的に使っても構いません。
もちろん、資金管理はきちんとしなければいけませんが。
3回以降は手数料が12%くらいから最高で15%くらいです。これはカード会社によって違います。
どっちが得か?
ではリボ払いと分割払いでは、どちらがお得なのか!ということが気になり調べてみました。
まずリボ払いと分割払いでは同じ年利でも計算方法が違います。
リボ払いでは上記のとおり、支払われていない分の全体に15%の手数料がかかります。9万円の時は1109円でしたね。
分割払いでは、仮に10万円で15回払い、手数料15%で支払うことにすると、10万円の15%で15000円、これを15回に分けて支払うことになります。毎回の手数料は1000円ということですね。実は、支払い回数に対して手数料の率も上がっていくのですが、15回から24回までは同じ15%のままだったりします。
ということは15回払いにして1回分が6666円と手数料の1000円、合計7666円を15回支払うのも、24回払いにして1回分が4166円と、手数料15000の24分の1で625円、合計4791円(正確には小数点以下があるので微妙に支払額は変わります)払うのは総額は一緒ということになります。
つまりリボ払いで10万円を支払うと初回は手数料なし、2回目から1109円前後の手数料
分割払いの場合は2回は手数料無料、リボ払いと同じ15%の手数料の24回払いなら1回目から625円の手数料ということになります。
これだけを見ると分割払いの手数料の方が安そうに感じますよね。
途中で残額を一気に返済することはできる?
リボ払いにしても分割払いにしても途中で、残金を一括で返済することはできます。
この時、手数料の計算の仕方に違いがあります。
リボ払いは残金全額に対して15%の手数料がかかりますが、分割払いの場合は、残金には手数料がかかりません。あらかじめ10万円全体の15%の手数料を計算して、24分割で払っているので、途中で一括返済しても支払った手数料は戻ってこない代わりに、残金の手数料は取らないのです。
リボ払いは残金に対して15%の手数料を取るので、残金が多い時の手数料は高めで、残金が少なくなればなるほど手数料が減っていきます。
まとめ
もし途中で残金を支払うことを前提にリボ払いか分割払いにするのなら、リボ払いにしないで分割払いにします。
分割払いの回数は無理をしない範囲で回数を少なくし、できるだけ早く一括返済をするとリボ払いで、後から一括返済をするよりお得になります。
もし、途中で一括返済をすることは無理だと判断するなら、分割払いにするよりもリボ払いにした方が、初回の手数料がないことと、残金がだんだん減っていく分、手数料も減るのでリボ払いの方がトータルでは安くなります。
ただし今回のシミュレーションはあくまで10万円の買い物だけをリボ払いにするか分割にするかを検証したものです。
リボ払いにしておくとその後に買ったもの全部にも手数料が乗ってくることを忘れないようにしてください。